【書評】1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法

こんにちは。毎日きっちり8時間働いているはなくとです。

今回は、「1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法」という書籍を紹介したいと思います。題名だけ見ると、仕事の効率化とか起業して時間を自由に使おう!とかその類ではないかと推測しています。

1.概要(気になったところだけ)

考えることは過酷な仕事。だからやる人は少ない
 by ヘンリー・フォード

・情報量が増えると人は思考しなくなる。
 →一定期間情報を遮断する。

メタ思考
 対象を一度抽象化して本質に迫り、再度各論に落とす思考。
 因果・上下関係。

・本質を考え抜き、たった1つのことを行うことで、結果的に効率性をもたらす。
 →最も重要な因子(レバレッジポイント/ホットボタン)を見つける。 

・21世紀の問題解決
 ①根本的な対立構造である矛盾の発見
  →上位概念を見つけること
 ②対立構造の背景にある無言の前提の発掘
  →外れ値を正とした場合の背景にある構造を理解する。
 ③無言の前提の転換
  →言葉の再定義

 何れも人間がAIに勝てる領域

・本当に考えたと言うには
 ①代替案を出すこと
 ②具体案を出すこと
  →しがらみや抵抗をどう排除するかまでデザインされていること
 ③全体像を明らかにすること
  →時間軸と空間軸(T&Sキャンバス)
   対象を明確にする4つの概念
   ・上位(本質は?) / 下位概念(具体的には?詳細は?)
   ・背景・原因(なぜ?)/ 結果・意味(だからどうした?)
 ④本質を見抜くこと
  「本質」に共通する3つの要素
   普遍性(応用がきく)、不変性(時間経過しても変わらない)、単純性

・思考力を鍛える3つのサイクル
 考える 書く 話す

・本は問題意識をもって読む。

MECEで物事を全体的に整理する。

・物事の全体を正しく分けるためには、いつも物事の「ペア」を想起し、その相手を考える。
 二項対立のこと。

・物事の分解はロジックツリーで。

・物事の整理はコーザリティマップで。

・あらゆる問題は有機的につながっていて、問題の本質は他のところにある、と考える。

・ひたすら考えたあとは、考えるのを一度やめてみる。

・お金より信用を貯める。
 →求めなければ信用される。

価値 = (専門性 + QCD + 人間的魅力) / 利己心

・多層化するコミュニティの時代になる。
 →自分のリソースをどのコミュニティにどの程度割くか

・自分の時間をプロボノ活動にあてる。

複数の専門性をもつ。

・プロフェッショナル軸、プライベート軸の師匠を持つ。
 
仕事は遊び。ビジネスは価値と信用を創造するゲームにすぎない。

・普段、周りから褒められる要素は自分の天才性のヒント。

・スペシャルな存在より、ユニークな存在を目指す。

2.感想

集中して読むことができました。良い本だと思います。
最初は、「考える」ことの重要性、最小の努力で最大の結果を得るための考え方が書いてありました。ところが後半になると、自己実現の方法といった、もっと深い内容が書いてあり、いい意味で期待を裏切られました。

面白いと思ったのは、仕事をゲームとして捉える考え方です。ゲームと思えば、色々な困難も楽しめそうです。

おしまい。

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