【書評】一番伝わる説明の順番

こんにちは。はなくとです。
今回は、「一番伝わる説明の順番」という本を読んでみました。社会人たるもの説明下手は即自身の不利益につながることが多いと思います。本書のタイトルを素直に読むと「説明の順番を変えるだけで相手に伝わる」と読み取れます。少しの工夫で説明下手を回避できるなら知っといた方がいいかも!と考えたのが本書を読んだ動機です。

1.概要(気になったところだけ)

・説明が下手な理由
 ①何をどの順番で説明するか整理できていない
  →考えた順番と説明する順番は違う
    →相手が効きたい順番は?
 ②説明する相手の理解レベルを意識していない
 ③自分が何を言いたいのか決まっていない
 
・自分主導の説明のコツ
 ①前提を揃える 
 ②結論・主張・本質
 ③根拠・理由・事実
 ④補足情報
 ⑤相手に促したいアクション
 
・相手主導の説明のコツ
 ①幹から枝へ
 ②相手が知りたいのは解釈か事実かを見極め、相手のききたい方から話す
 ③事実を話す場合は客観的に。
 
・相手が知りたいことを相手が理解できる順番で話す4ステップ
 ①相手の知りたいことを明確にする
 ②自分が伝えたいことを明確にする
 ③情報のギャップが無いか確認する
 ④ギャップを埋めるために何が必要か
 
・サマライズ(要約)とクリスタライズ(本質を表すキーワード)
 
・説明の情報のまとめ方
 ①考えたこと、経験したことを全て書き出す
 ②伝えたいことに印をつける
 ③印のついた部分をかたまりとして抜き出す
 ④各固まりを再度文章として書き起こす
 ⑤固まりの並び順を考える
 
・相手の思考を整理するコツ
 ①「地図」で相手の思考を整理する
  →範囲、話している場所、論点の関係性
  →地図は大きい方がよい
  →地図を作り替えることを恐れない
  →焦点を明らかにする
  →常に、地図に立ち戻る
  →地図を広げるタイミングは最初
 ②「質問」で相手の思考を整理する
 ③「フレームワーク」で相手の思考を整理する
 
・印象に残る伝え方のコツ
 ①徹底的に調べる。
 ②粒度を揃える
 ③相手の頭の中を想像して話の流れをシミュレーションする
 ④本質が似ていて、相手がよく知っているものに例える  

2.感想

説明の仕方を書いた本だけあって、分かりやすくすらすらと読むことができました。技術書でも同じことが書いてあるのにすらすら読めるものと立ち止まって読まないと理解できないものがあります。すらすら読める技術書はどのような工夫がされていたのか、技術書とビジネス書では異なる工夫をする必要があるのか気になりました。今後も色々な本を読んでいくと思いますが、「なぜ分かりやすいのか?」を考えて自分なりの考えをブラッシュアップしていきたいと思いました。

おしまい。

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