【書評】科学的に正しい英語勉強法

こんにちは。はなくとです。
以前の記事で取り上げた国会図書館で読んだ本シリーズ第一弾です。

来年から海外出張が多くなる業務につくこととなり、「英語の勉強せねば!」と内心あせっています。本書は半年以上前に出版されています。当時、地元の図書館で借りようとしたのですが、予約3桁待ちの書籍であったため国会図書館で読む本リスト行きとなりました。
それでは、予約3桁待ちの実力を見ていくとしましょう。

1.概要(気になったところだけ)

■日本人の英語ができない理由
・英語に限らずアウトプットの訓練が不足。

・ジェスチャーが弱く、覚えが悪い。身振り手振りのシャドウイングがよい。

・英語というよりもコミュニケーションスキルを磨く。言語を飛び越えるスキル。

■効果的な英語学習法
・英語の勉強は英語でする。

・忘れる前に復習しない
 →脳を限界まで使う方が効果的

・手ごたえを感じたら×。手ごたえは単なる自己満足

・文法になるべく時間をかけない
 →時間はアウトプットに使う。

・英単語は見るだけでよい

・短期集中が効果的

・「想起」がメインの学習に変える。思い出すとテスト効果によって定着する。

・ディクトグロス(ディクテーションの一種)
 →2回聞いてそれぞれメモをとる。メモを手掛かりに全文を復元。

・睡眠学習
 →インプットのみ(復習等)に使える。アウトプットには向かない。

・問題集は単元毎ではなく、ばらばらに解く交互演習がよい。
 →単元毎に解くことは逆に非効率。
    ばらばらに解くことで法則性の発見、分類能力が高まる。

・1つのパートを集中して学習するより、
 分散学習(短時間のパートに分けて勉強。合間に別のことを学ぶ)がよい。
 →学んだことを忘れるプロセスが必要。

・英文和訳は自分の言葉で。

・インタラクションを受ける仕組みが大事
 →フィードバックを受けると効果大。Duolingo等。

・リーディングは多読+要約(日/英どちらでも可)
 ただし、Lexile指数(外部リンク)を使って自分のレベルを知ってから。 
 グレーテッドリーダーもよい。
 →うすくてとっつきやすいもの。短期間で終わるもの。

・Siri は発音のフィードバックツール

2.感想

「効果的な英語学習」というのは、「脳に負荷の高い学習方法」ということが分かりました。特に「想起」が良い学習方法というのは納得です。はなくとも中学校のときに暗記物は、単に覚えるだけでなく、「想起」できるまで暗記していました。結果、中学1年で覚えたことは、中学3年になっても忘れることはありませんでした。中学3年になると中学1年~3年の内容がテスト範囲となりますが、(暗記物に限り)勉強することが無くなった記憶があります。ただ、「想起」できるまで覚えるのは結構大変なので、嫌にならない工夫が必要かなと思います。

おしまい。

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