【書評】世界のエリートが学んできた自分で考える力の授業

こんにちは。自分の人生、雑草魂で歩んできたはなくとです(2回目)。

今回は、「世界のエリートが学んできた自分で考える力の授業」という書籍を紹介したいと思います。著者は、前回の記事で紹介した「世界のエリートが学んできた自分の考えを伝える力の授業」と同じ狩野みき氏です。

1.概要(気になったところだけ)

■自分の意見を作る基本
 ①この事態について自分が理解していることは何か
 ②この事態をもっと理解するために調べることは何か
 ③この事態をどう切り抜けるべきか、という自分の意見を持つ。

 それぞれについて根拠を意識する。

■理解を深める
 ①情報を本当に理解できているか
  →5歳児に説明するつもりで話す。
 ②理解できていないことは何か
  →カタカナ語を掘り下げる
 ③理解できていないことを無くすための効果的な質問を考える
  →5W1Hで突っ込みをいれる
 ④実際に質問するクセをつける
  →意見なのか事実なのかを区別する

■視点を増やして発想を広げる
 ①スルーできない人になりきって考える
  ・考え抜く対象となる人。自分の将来、生活がかかっている人
  ・その情報が生活を良い方向に変えてくれるという期待を持っている人
  ・その情報に直接関係のある当事者
  ・その人が一番手に入れたいものは何かを考える
  ・もう一度、自分の視点に立って考える
 ②人類学者のスケールで当事者が見落としがちな点を見抜く
  ・文化、場所、時代が変わったらその情報はどうなるか
 ③一人弁証法
 ④ツッコミリストで見直す
  ・ツッコミの根拠は事実と意見を区別する
  ・根拠の信頼性はあるか
  ・想定外の状況でいかに判断するか
 ⑤飛躍する1人ブレストのコツ
  ・自分以外の人ならどうするか?

■未来のシナリオで現実的な選択肢を手に入れる
 ・根拠を元に考えることは後ろ向き思考
 ・先を予測して考えることは何らかのアクションを視野に入れた前向き思考
 ・先を予測する4つの手順
  ①その案が現実のものとなったら何が起きるか、うまくいく場合いかない場合を考える
  ②上記結果に対して何か手を打つことはないか考える
  ③その行動は実行可能か考える
  ④その行動は今しておくか考える

 ・実行しないと本当に困るのか、必然性から行動を見直す
 ・欲望が複数重なったプロジェクトは失敗する。
  →方向性が発散する。
 ・当たり前すぎる根拠を見直す
 ・暗黙の前提を探す
  →「結論」なぜならば「根拠」が成り立たないところに隠れている
   子供に説明するつもりで話すと暗黙の前提が見えてくる
 ・よりよい決断をするための思考プロセス
  ①決断しかねている行動を肯定文で書く
  ②なぜその行動をしたいのか、目的を明確にする
  ③その目的を達成するためにはどんな手段があるか書き出す
  ④それぞれの手段についてうまくいく場合、いかない場合のシナリオを書き出す 
  ⑤ポリシーに合わない、現実的でないものを除去する
 
■上手に意見を交換するために欧米人が持っているルール
 ①この世に絶対的な正しい意見などない、と心得る
 ②相手にとってわかりやすい言葉と流れで
 ③これから話す内容のマップを示す。
  例 これから根拠を6つ挙げます
  ・話の全体的な流れを述べる
  ・これから話すことをいちいち紹介する
  ・1つのかたまりについて話すことがおわったら「以上だ」と明確に言う
  ・次のかたまりに移る旨をつげる
 ④大事な箇所は表現を変えながら繰り返す
 ⑤断定的な口調は避ける
 ⑥反論=人格否定ではない
 ⑦Noは相手からの質問だと考える
 ⑧相手の話を遮らない
 ⑨分かったつもりはNG
 ⑩相手の意見の丸呑みは「尊重」ではない
 ⑪相手のペースにのまれない
 ⑫根拠を聞こう、口に出そう
 ⑬知ったかぶりをしない
 ⑭反対するなら代替案を出す
 
 冷静力をつけるためのエクササイズ
 ⇒なぜこういうことを言うのか、考える

■「?」に気づくことが考えの始まり
 ・何かおかしい、何か気になる、何かいいなぁと思うところに大事なことがある
 ・ん?と感じたところに、なぜそう感じたか理由を探ってみる

おしまい。

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